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起きてからでは遅い!大型施設での火災拡大防止策!

皆さん、はじめまして!
TOSEC24羽咋営業所 機動隊所属の池縁です。
 
私は機動隊に所属していますが、施設警備2級の資格を持っていることから、今回は施設に関連したことを書こうと思います。
  
機動隊と施設常駐警備の仕事内容については、過去のブログをご参照ください!
 
・機動隊について↓
 
・施設常駐警備について↓
施設と言っても官公庁や病院、大型商業施設に高層建築物など様々ありますが、今回は、皆さんが利用されこともある大型商業施設にも関係する
  
「防火区画」と防火区画を形成するための「防火戸」について
お話したいと思います。
  
  
まず、防火区画とは建物内で火災が発生した際に、耐火構造の壁や床、防火戸や防火シャッターを用いて建物を一定区間に区切り、炎や煙を一定領域内に封じ込めておく区画のことを言います。
 
これにより延焼や煙の流入を防いだり、避難経路や避難する時間を確保することも可能になります。
火災の拡大や被害を最小限に抑えるため、この防火区画はとても重要な役割を果たします。
  
この防火区画については建築基準法で定められているものです。分かりやすく書かれたものがありましたのでご参照ください▼
 (株式会社アドバンス・シティ・プランニング/防火区画とは?知っておきたい!建物を火災から守るために)
  
 
防火区画について何となくかもしれませんが、ご理解いただけたのではないでしょうか。
 
続いては、その防火区画を形成するために大切な防火戸についてです。
  
防火戸は防火扉と呼ばれることもありますが、この防火戸は常時閉まっていて、通る時だけ開けるもの(常時閉鎖式防火戸)と、火災感知器が作動すると連動して閉まるもの(随時閉鎖式防火戸)があります。連動型の場合、火災感知器が作動する前に火災を発見した際には、手動で閉めることも可能です!
  
いざという時に炎や煙を防ぐ大切な役目を果たす防火戸ですが、以下のような状態だとどうでしょうか?
  
■  常時閉鎖式では、通る頻度が多いからと防火戸扉を紐などでくくり付けて開けっ放しの状態にしておく。
 
■  随時閉鎖式では、防火扉の前に荷物を置いておく。
  
皆さんならお解りですよね!
  
そうです!二つとも大切な役目を果たせず、火災の拡大を招いてしまう原因になってしまいますよね。
  
実際のビル火災において火災が拡大したケースのほとんどは、上記のように日頃から防火戸の管理を適切に行っていなかったことが原因によるものだそうです。
  
 防火戸については、こちらをご参照ください▼
(東京消防庁/防火戸ってなに?)
  
  
これは私が実際に体験したお話です・・・
 
機動隊勤務中のことでした。
「火災信号を受信、現場に急行せよ!」との指令が管制員から入り、現場に急行したところ火災感知器が作動しており、連動して随時閉鎖式防火戸も作動していました。
しかし、防火戸は役目を果たせるような状態ではありませんでした・・・ 
なんと、防火戸の前に自転車が置かれていたため、閉鎖不能になっていたのです・・・
 
幸いにもその時は火災感知器の誤作動によるもので、実際に火災は起きておらず大事には至りませんでした。
  
普段は収納されている随時閉鎖式防火戸があることで、火災の際に大切な役割を果たすということを皆さんにも知っていただけたと思います!
   
いざという時のためです!
施設警備2級の検定をもつ私としては、日常の点検時や巡回等において防火区画を形成する防火戸が、常にその機能を発揮できる状態にあるかを確認することが重要であり、一般の方々もこれらを知っておくことで助かる命があるということを覚えておいて頂けたらと思います!
  
   
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